この物語は、官能的な文章が含まれています。
はじめは、僕が日活ロマンポルノ用に映画脚本として書いたことから始まっています。
その時、僕は只のポルノではない、家族愛を描いた文学だと思ったのです。
そうして、この物語は、家族愛を描いた作品に生まれ変わったのです。
僕はこの物語を文学小説として、書こうと思った時、何冊かの官能小説を読みました。
そして、この物語は日活ロマンポルノからエンターテイメント文学小説に生まれ変わったのです。
この物語はセックスは外せない要素だと思っています。
そのセックスをどう描くか、それが今回の僕の命題でした。
只の官能的な小説ではなく、それを文学にまで昇華できたらと思い、今回の作品に取り組みました。
行き場を失くした中年男、恋人の言うことに黙って従う少女、寂しさを紛らわすためにセックスを経験する女子高生、セックスを只の快楽としてしか思っていない青年、そして同じく気持ちの行き場を失くした女性。
それらの登場人物らが、すれ違いながらも官能の先に本物の愛情を見出していく、今回の作品はそんな作品に仕上げたかったのです。
この四人の登場人物の気持ちを大切に丁寧に描いたつもりです。
セックスは快楽のためだけにあるのではない、本物の愛情をこの物語を通して感じ取って頂けたら、幸いです。
この世に男と女がいる限り、セックスを題材に物語を描くことも必然ではないのでしょうか。
そこに僕の作家性をもって、どんな角度から見つめた文学小説になるのか、自分で物語を紡ぎながらこの物語を描いていきました。
是非、僕の作品が読者の皆様の気持ちの機微に触れることを願って本作の紹介とさせていただきます。
逢坂 純

