本作の核は、幻聴を「ぷっちょ」と呼ぶようになったエピソード。
初期の頃、症状を周囲に伝えるのが怖くて「大統領の陰謀」などと冗談めかしてごまかしていました。
パソコン作業中にペットの飼い猫のケンちゃんがオッサン声で「死にてーよ」と呟く幻聴を聞き、「ケンちゃん死にたいんだなあ」と本気で思ってしまう——そんなエピソードがあります。
家族にさえ言えなかった恐怖と恥ずかしさ、でも姉が「それはぷっちょだよ、頭の中だけだから考えるだけ無駄!」と一刀両断してくれる安心感。
それが「ぷっちょ語録」として広がり、同じ当事者同士の合言葉になる過程が心温まります。
前作が発症から支援を受けながら歩む過程を描いたのに対し、本作は「創作と統合失調症」の相性の良さに焦点を当てています。
症状の多様さ(100人に1人なのに、みんな違う)を強調し、誰一人望んでそうなったわけじゃない——その事実を優しく伝えます。
陰性症状で意欲が落ちやすい中、創作が毎日の活力になる様子、作業所での学び(お金のために働くのは当たり前だという気づき)も描かれ、回復へのヒントが満載です。
特に共感するのは、幻聴が「本当は本当に誰かが言ってるんじゃないか」と疑ってしまう再燃の苦しさ。
姉の「ぷっちょ」効果が薄れてきた今も、信頼関係から生まれる言葉が支えになる点。
症状は波があるけど、寄り添ってくれる人や創作があれば、少しずつ向き合える——そんな希望を感じます。
Amazonレビューでも「統合失調症は個性」「創作と病気の相性が良いと感じた」と高評価。
Kindle版で手軽に読め、他の当事者本と並べて「自分だけじゃない」と実感できる一冊です。
症状が辛い日は無理せず、ぷっちょを笑い飛ばしながら、少しずつページをめくってみてください。
あなたの本当の声が、きっと優しく響くはずです。
『僕の頭の中のぷっちょ2:創作と統合失調症と。』発売(*´ε`*)チュッチュ


