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逢坂 純著闘うエッセイ『土田セーラーの猛追』土田セーラーさん、今日も元気に暴れてる。

統合失調症とまもなく25年間向き合い続けてきた当事者が、今まさに「生きている現在」をそのまま綴った一冊です。
 
幻聴の主・土田セーラーさん(通称ネガッちょ)の嘲笑や非難の声に20年以上振り回されながらも、それでも書き続けること、姉の「ぷっちょ」説を頼りにすること、実家というぬるま湯環境への自覚、グループホームへの漠然とした不安、B型在宅でのライティング仕事、遅れてきた青春の描き方…。


すべてが「今この瞬間」の生の声です。
 
急性期の激しい陽性症状はほとんど過ぎたはずなのに、


なぜか土田セーラーさんは今日も元気に頭の中で暴れている。


そんな「回復したはずなのにまだ苦しい」状態を、隠さず、飾らず、時々ユーモアを交えながら赤裸々に綴っています。
 
短編小説も5編収録。


シェルターに閉じこもる少年、させられ体験の恐怖、システマティックな友人のパズル、世界を抗う左脳の覚醒……どれも統合失調症の「感じ方」をすくい上げたような物語です。
 
「絶不調の時でさえ書くことをやめなかった」
この本自体が、そんな作者の執念と小さな抵抗の証です。
 
同じように「良くなったはずなのに、まだ土田セーラーさんがいる」
「回復したのに普通の日常がよくわからない」
そんなモヤモヤを抱えている当事者のあなたに、


静かに、でも確かに寄り添う一冊だと思います。
 

逢坂 純著『土田セーラーの猛追』

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