この坂道を登る度、熱く大きな太陽の下を何度、歩いただろう。
季節は変わりゆく、しかし、嬉野には、もう揺らぐことのない何とも言えない気持ちが沸き上がってきていた。
それが責任というものなのだろうか。
その責任は、嬉野にとっては何よりも嬉しいものだった。
プレッシャーなど何もなかった。
只、光代の、そして遥佳への想いで気持ちは一杯だった。
そう思いながら、嬉野は遥佳の家の前に着いた。
嬉野は拳をギュッと握りしめた後、家の呼び鈴を鳴らした。
そして、大きな声でハッキリとした声で、自分の名を叫んだ。
「嬉野鉄平です。ご支援に参りました!」

