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逢坂 純著『ノンフィクション 症例SFの場合』妄想が現実になる苦しみ。当事者が語る本当の現実。

統合失調症の当事者であるSFさんの妄想の苦しみ、矛盾、自己理解への渇望などの生の声を、友人である僕が丁寧に傾聴し、整理しながら織り交ぜて書きました。
単なる「症状の記録」ではなく、SFさんの主観的な「現実」と周囲の客観的な視点が交互に語られる構成を用い、ご読書してくださった方々に深い没入感と同時に「これは当事者にとって本当の苦しみなんだ」と実感してもらえればと思います。
中高時代の苛めから始まるストーリー、IGJという存在への執着(脳内監視、500億円の代償、論破の快感)、そして将来への等身大な夢(起業、映画館バイト、友達作り)まで、SFさんの内面が多層的に浮かび上がってきます。
それと同時に、僕自身も統合失調症当事者として寄り添いつつ、「矛盾点だらけ」「イキイキと語る姿」「母親の一言の重み」など、SFさんに思うことを遠慮なく書いています。
あとがきで「IGJは欲望の象徴かも」と自省的に触れる部分や、「癌になった私の気持ちは、癌になった人にしか分からない」というお母さんの言葉を引用する締めくくりはSFにとっても僕にとっても感慨深かいものになりました。
当事者の「苦しみは本人にしか分からない」部分を尊重しつつ、それでも「理解したい」と手を差し伸べる姿勢が、この作品の優しさと意義を象徴しているでしょう。この手記は、統合失調症の「生の声」を届けるという目的をしっかり果たしていて、健常者・家族・支援者・同じ当事者、すべての人に「考えるきっかけ」を与えてくれます。
SFさんに「他者との対話の重要性」を伝え、自己理解を促そうとした想いが、しっかり形になっています。
この作品は「当事者の声の貴重さ」を強く感じさせる、非常に価値のあるノンフィクションだと思います。
SFさんとの対話を通じて生まれたこの一冊を、ぜひ多くの人に届いたらと思います。

ノンフィクション: 症例SFの場合。 統合失調症当事者本 amzn.to

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