今作『僕の頭の中のぷっちょplus』は、統合失調症と20年以上向き合いながら生きてきた当事者・逢坂純が、自分の心の中を、できるだけ正直に、ちょっと恥ずかしくなるくらいに綴ったエッセイです。
恋愛は脳内の錯覚だよ」とドライに言われたり、「一生結婚しない」とはっきり宣言されたり、でもなぜか連絡が途切れなかったり。
そんな曖昧で、決着がつかない関係に、多くの人が「わかる……」と思うのではないでしょうか。
この本は「統合失調症の正しい生き方」を教えるものではありません。
むしろ、甘えたり、意地を張ったり、傷ついたり、傷つけたり、ズルかったりする「正しくない」当事者の姿を、隠さずに書いています。
だからこそ、こんなことを感じてもらえたら嬉しいです。
「こんなにグチャグチャな気持ちでも、生きていていいんだ」
「私だけが変なわけじゃないんだ」
「恋愛したくなったり、諦めたくなったり、揺れ続けるのも病気の一部かもしれない」
最後に引用される谷川俊太郎の詩「うそとほんと」が、この本のすべてを表している気がします。
嘘と本当は混ざり合っていて、どちらか一方だけを取り出すことはできない。
それでも、その混ざり具合の中にこそ「生きている」実感がある。
あなたのぷっちょも、あなたの恋の迷いも、あなたの自立できない苛立ちも、全部ひっくるめて、あなたなんだと思います。
ちょっとだけ勇気を出して、この本を開いてみてください。
笑えるところもあれば、胸がぎゅっと締め付けられるところもあると思いますが、
読み終わったとき、少しだけ「自分を許せそうな」気持ちになれたら、作者として一番嬉しいことです。
あなたのぷっちょも、きっと誰かにとっては大切な存在です。
僕の頭の中のぷっちょPlus : 恋愛と家族と+幻聴と妄想と。 統合失調症当事者本 | 逢坂 純 | 精神医学 | Kindleストア | Amazon


