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逢坂 純著精神障害を考えるエッセイ『面白お馬鹿オリジナル』統合失調症のリアル、ピア奮闘記!

『OBO:面白お馬鹿オリジナル! 僕のピアサポート奮闘記』
著者が統合失調症になってからまもなく25年間が経とうとしている。
統合失調症と闘いながら、ピアサポーターとして一歩を踏み出した当事者の「今」を綴った手記。
 
タイトルに「面白お馬鹿」とあるが、中身は本気で真剣。
 
統合失調症のリアルと、ピアサポートの喜び・葛藤が赤裸々に描かれている。
 
著者は診断から20年以上経った今も幻聴・妄想に悩まされながら、執筆を続け、ピアサポーター登録へ。
 
最初は「役割」がよくわからなかったが、同じ当事者の友人の「落とし物不安」や「脳に機械が埋め込まれている」という話に耳を傾ける中で、「対話」の大切さに気づく。
 
オープンダイアローグの手法を学び、相手を否定せず聞く姿勢が、互いのリカバリーにつながることを実感する。
 
最大の見どころは、愛知県主催の2つのシンポジウムへの挑戦。
 
応募から面談、選考を経て「統合失調症作家」として登壇。
 
風邪で体調を崩しながらも、無事ステージに立ち、執筆という自分の「強み」を語る。
 
家族の支え、服薬の重要さ、禁煙失敗談まで、すべてが「今」の生の声だ。
 
WRAP(ウェルネス・リカバリー・アクション・プラン)のリカバリー概念、NPO当事者会での「ショタ」仮装エピソード、ヘルプマークの話も登場。
 
社会参加の形は多様—作家として発信する著者、稼ぐ当事者。
「稼げる障がい者」になりたいという意気込みが胸を打つ。
 
「世界に一つだけの花」を会場で歌うシーンは、みんなの「らしさ」を象徴。
 
幻聴が「頭の中だけの事実」だと家族に気づかされる日常の苦しさも、ピアや対話で少しずつ軽くなる過程が、希望を与える。
 
統合失調症の当事者として「まだ症状が続くのに、どう生きるか」を模索する人に、静かに寄り添う一冊。
 
あなたのピア活動やリカバリーのきっかけになるはず。



 

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