キリストは結局、蘇らなかった。
何の夢を見ていたのだろう。
思い出せない夢を頭に浮かべながら、嬉野は重い身体を起こした。
昨夜は興奮して眠れなかった。
それでも体を起こして、生きていかなければいけない。
人が生きるということは、そういう風になっているのだ。
僕は顔を洗い、歯を磨いた。
そして服を着て、身支度を始めた。
コーヒーメーカーで作ったコーヒーを飲んで、シリアルに牛乳をかけて食べた。
昨日と今日では何もかもが変わっていた。
それとも嬉野にそう見えただけで実際は何も変わっていないのかも知れない。
いつもと同じ日常、いつもと同じ朝だった。
しかし、それは間違いだった。

