著者逢坂 純著『面白お馬鹿オリジナル! 僕のピアサポート奮闘記』(統合失調症当事者本)のご紹介です。
統合失調症当事者作家の逢坂 純(おうさか あつし)が、2025年1月24日に独立出版(Kindle)で出版された作品です。
タイトルと内容のギャップが面白いタイトルに「面白お馬鹿」と入っていますが、著者自身が冒頭で「面白お馬鹿要素がゼロです!全く入っていません」と宣言している通り、中身は至って真面目で誠実な手記です。
ユーモアを期待して読むと肩透かしを食らうかもしれませんが、それが逆にこの本の魅力でもあります。
どんな本か?愛知県在住のピアサポーター(当事者同士が支え合う「経験専門家」)として活動する著者が、自身の統合失調症体験を軸に、ピアサポート活動のリアルを綴ったエッセイ集です。
幻聴のことを「ぷっちょ」と名付けた姉とのエピソードや、オープンダイアローグの影響を受け、当時者の友人の話をただ「聞く」ことの大切さ、落とし物強迫のような症状を抱える友人への寄り添い方、ヘルプマークの活用や地域の当事者LINEグループ「とよかわ統合失調症LINEグループ Bar’s」の立ち上げ苦労、愛知県のシンポジウム(「令和6年度精神障害者ピア活動支援研修」と「誰もが安心して暮らせるまちづくり あした天気にな~れ」)へのシンポジスト登壇体験、作家活動自体を「広義のピアサポート」と位置づける視点、統合失調症の陽性症状・陰性症状の説明から、社会資源の活用、家族(特に姉)の存在、バウンダリー(境界線)の大切さ、W R A P(ウェルネス・リカバリー・アクション・プラン)まで、当事者目線のリアルで具体的な体験が詰まっています。
統合失調症のことをあまり知らない健常者の方、統合失調症を怖い、理解しにくいというイメージを持たれている方にこの作品は優しくほぐしてくれます。
また、同じ境遇の人の「聞き方」や「付き合い方」のヒントになるエッセンスが得られる一冊です。
当事者視点の「役割」や「対話」を綴っており、ピアサポーターを目指す人や福祉関係者におすすめです。
特に、「当事者の声」を社会に届けることの意義を丁寧に考えている部分や、シンポジウム登壇までの緊張と成長の記録が印象的です。タイトル通り「面白お馬鹿」ではなく、「真面目だけど温かくて人間味あふれる」一冊です。
著者逢坂 純 (あつし)の他の作品もご紹介させて戴きます。
『僕の頭の中のぷっちょ』シリーズ(幻聴を「ぷっちょ」と名付けた当事者本)
『話し相手、聞き上手』(姉との対談集)
『24 統合失調症になってもうすぐ四半世紀』
統合失調症をテーマにした小説(『リカバリー』『愛が何かも分からないけど』など)
著者はAmazon Kindleで積極的に出版を続けながら、地域の当事者グループ運営やピア活動を続けています。表紙のコック姿の写真は、過去に障がい者雇用で働いていた飲食店の制服です。この本を読めば、統合失調症が「100人に1人」の身近な病気でありながら、一人ひとりの症状やリカバリーの形が本当に違うこと、そして「聞くこと」や「繋がること」がどれだけ力になるかが、素直に伝わってきます。興味がある方は、ぜひAmazon Kindleで「逢坂 純」や本タイトルで検索してみてください。読んだ後、きっと「当事者の声に耳を傾ける」ことの大切さを改めて感じられるはずです。
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