小説『僕はおまえが、すきゾ!』

小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は妄想が、すきゾ!

僕達は、撮影した映像をチェックし終わって、僕と優作はまだ興奮していた。 只、古賀さんは一人、黙っていた。 「どうしたの?朝子さん」 古賀さんは重い口を開いた。 「どうして聞かないの?」 それは僕に向かって言った言葉だった。 「何を?」僕は彼...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は監督が、すきゾ!

映像専門学校に入れば、幾らでもプロの機材で思う存分、映画を作れると言うのに、どうして、今、なのだろうか。 優作は僕に言った。 「ここが俺のスタート地点だ」と。 優作は、映像専門学校に入って、映画を撮る技術を学ぶ前に、自分の力だけで作品を作っ...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕はロボット開発が、すきゾ!

優作が、映画を撮ろうと言い出した。古賀さんは女優志望らしい。何とも俗物な女だろう。まあ、それを言うなら、優作もおなじ俗物な人間なのかも知れない。優作は将来映画監督になって映画を撮るのだー、とか言っている。 優作も古賀さんも、世の中の事を何も...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は恋愛が、すきゾ!

優作は今、真剣に恋をしている。それを僕は止める事は出来なくて、そして優作が僕からどんどん遠くに離れて行ってしまうように感じていた。僕の優作が他の誰かの優作になってしまうと、思った。そんな事、今の優作を見れば、一目瞭然なのだけれど、それでも僕...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕はビフォア・サンセットが、すきゾ!

「ちょっと、家に来いよ」 優作からの電話が来たのは、土曜日の朝だった。優作の声はどこか弾んで聴こえた。 優作は、久しぶりに僕と一緒に映画でも観ようという事だった。僕も誰かと話しをしたかったし、優作と会うのは、自分としても丁度良かった。その日...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は野獣が、すきゾ!

自転車に乗って、目指すは油科さんのワンルームマンション。僕はひた走りに走った。 確か、彼女の部屋は二階の角部屋。 僕は階段を駆け上がり、彼女の家の前で呼び鈴を鳴らし続けた。 ドアが開くと、油科さんは部屋から顔を出した。 僕は出て来た彼女の手...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕はキッスが、すきゾ!

「武田さん、来てたんですか?」 朝子はベッドの上に座りながら、優作に言った。 「ああ、何だか知らないけど、帰ったよ」 と優作は言った。 「そう言えば、今日、武田さん、油科さんと デートじゃなかったです?」 「そうだね、あんまり楽しそうじゃな...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は一人が、すきゾ!

優作はココアを煎れて、僕の手にそれを渡した。ココアの温かさが掌から全身に広がった。そして一口ココアを飲んだ。そしたら、その甘さで僕の心も少しだけ温まった。そのココアは甘さ控えめで、真っ当な人間の飲み物のような気がした。優作は真っ当な男なのだ...
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僕はサブウェイが、すきゾ!

油科さんと僕は公園のベンチに座り、サブウェイで朝、買ったベーコンエッグサンドを食べていた。 僕は、多分油科さんの事など少しも考える事無く、つまらなそうにしていたんだろう。 そんな僕に対しても、嫌がる顔も見せずに、僕と並んでベーコンエッグサン...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は緑地公園が、すきゾ!

油科さんと次に会ったのは、緑地公園を散歩してあるいた時だった。僕は彼女よりも五歩先を歩き、彼女はその後ろを着いてきていた。 油科さんはこの前とは違って、口数少なく、僕の後を少し急ぎ足で歩いてきた。 「あの、武田さんは将来、どんな事をされよう...
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