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僕は緑地公園が、すきゾ!

油科さんと次に会ったのは、緑地公園を散歩してあるいた時だった。僕は彼女よりも五歩先を歩き、彼女はその後ろを着いてきていた。

油科さんはこの前とは違って、口数少なく、僕の後を少し急ぎ足で歩いてきた。

「あの、武田さんは将来、どんな事をされようと思ってるんですか?」

彼女は僕の隣に追いついて、聞いた。

「あー、別に」

僕は他の事を考えていた。

古賀さんの事だった。優作にどんな手であの女が迫っていくのか、そればかりを考えていた。

油科さんは僕のそっけない態度にも、まるでめげるような様子も無く、着いてきて聞いた。

「武田さんと松下さんて、本当に仲がいいんですね?この前は喧嘩ばかりしてたけど」

僕は声を荒げて言った。

「仲いいよ!」

彼女はちょっとびっくりしていた。

「仲、いいよ」

僕はちょっと悪い事をしたなと思って、

同じ言葉を言い直した。

「武田さんは松下さんの事が好きなんですね」

油科さんは笑った。そして歩いた。

「武田さんは松下さんの事が好きなんだ」

彼女は嬉しそうだった。

僕も仕方なく歩き始めた。

「武田さん、今まで彼女とか出来た事なかったでしょ」

いとも簡単に油科さんは僕の秘密を暴いた。

グウの音も出なかった。

「な、何で分かるの?」

そう言うと、油科さんは笑って言った。

「だって、武田さん、ウブっぽいもん」

僕に、彼女はもう一度、笑って言った。

僕はトホホと笑って、僕と油科さんは今度は、並んで歩き始めた。

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