青森の友人に僕が今でも凄く感謝している事は、
彼が僕に作業所に行けと、再三言い続けてくれた事だ。
作業所とは、就労支援施設の事だが僕が捜して見つけた作業所は、
精神疾患のある者が通う特別な就労支援施設だった。
僕は福祉施設に通所するなら、デイケアなどの病気の回復を目的とした施設よりも、
お金が貰える就労支援施設がいいと思っていた。
当時のその就労施設の所長さんは、仕事をする理由として、
お金が欲しいという目的というのは、至極当然の事だよと言ってくれた。
ネットをザッピングしていて、僕は今通っている作業所に辿り着いた。
初めてその施設を訪ねたのは、雨の日だった。
家族の誰にも相談せず、飯田線というローカル電車に乗って二駅、
施設のホームページの住所を頼りにして、訪ねた。
その時は、ちょっと外見だけ覗いて帰ろうと思っていたのだったのだけれど、
道に迷って、交番でお巡りさんが施設に電話をして場所を聞いてくれると、
その時丁度施設で一人留守番していた施設の所長さんが、是非、いらっしゃいと言ってくれた。
僕はお廻りさんにお礼を言って、作業所に行った。
そうしたら所長と話すうちに、即日通所の予定が決まっていった。
逢坂 純著『僕の頭の中のぷっちょ』より。

