小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕はビールが、すきゾ!

今回の騒動は、古賀朝子にしたら、何でも無かったようだった。 僕達はまた「鳥貴族」で会食をした。 僕は、生ビールを、優作はハイボールを、そして古賀さんは、スパークリングワインのグラスを頼んだ。 土曜の午後の店内は、客で溢れていた。 古賀さんは...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は魔性の女が、すきゾ!

僕は、電話を切ってすぐに優作に電話した。 古賀朝子という女は、どういう女なんだ、まるで魔性の女だ、と僕は優作に即告げ口した。 彼女、そんな事言ってたんだ……、と優作は言った。 あの女とは、付き合わない方がいい、と僕は熱心に言うのだが、優作の...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は告白が、すきゾ!

「それってどういう意味?」 僕は古賀さんの言っている言葉の意味を考えあぐねた末、やっとその言葉を口に出来た。 彼女はこう言った。 「私、優作さんが好きなんです。だから、武田さんの事ももっと良く知りたいんです」 そーいう事か・・・・、だよな。...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は胡坐が、すきゾ!

僕はしばらく予備校を休む事にした。病気のせいでもあり、夏バテのせいでもあり……。 あの日から、優作とは会っていない。会えば、恐らく僕は古賀さんの悪い部分を指摘しまくるだろうから。優作は、多分そんな僕の事に言いたい事を言うのだろうな。それで僕...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は病院が、すきゾ!

昨夜の妄想は、中々にヤバかった。今は取り立てて、恐ろしい幻聴妄想も収まったけど、ちゃんと服薬をせねば、また再発の危機だ。 診察室のドアを出ると、母さんが青い顔をして心配そうに、僕に言った。 「どうだったの?」と。 僕は母さんの心配をよそに、...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は妄想が、すきゾ!

その優作から電話が来たのは、晩御飯のカレーを食べて、ツイッターのつぶやきを、ベッドで寝転んで見ていた夜7時ちょっと前だった。夜と言っても、夏の夕べは、まだ日も落ちておらず、7時と言ってもまだ、薄ら明るかった。 その電話では、優作と古賀朝子が...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は夏が、すきゾ!

これから話す二人の事を、僕が聞いたのは、 一晩明けた夜になっての事だった。シーンは昨晩の鳥貴族の帰り道の事。 優作と古賀さんは、あの夜、僕を見送った後、二人で夜道を歩いていたそうだ。 優作と古賀さんは、黙って外灯の明るい夜道を歩いていた。通...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕はデートが、すきゾ!(2)

僕は何に苛立っているのだろう。優作が僕の知らない彼女を好きになったから?それとも、優作が僕の前から離れていこうとする不安から?僕は優作にとって、もう要らない存在なのだろうか? 出て来るのは、疑問符付きの考えばかり。僕はずっと恋愛とは無縁だっ...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

こんなデートが、すきゾ!

僕と優作と古賀朝子は、古賀さんのリクエストにより「鳥貴族」で飲む事になった。 僕は串カツ屋の方が良かったのだが、優作はブタ朝子のいいなりだ。 僕達二人の生中と、古賀朝子のハイボールで乾杯をした。古賀さんは中々、お酒は飲める方だった。 「この...
小説『僕はおまえが、すきゾ!』

僕は食事が、すきゾ!

優作は僕を古賀さんを紹介するようなつもりで、一緒に食事をしようと提案してきた。それは、古賀さんの事をよく知って貰いたいという優作の僕への友情の印だった。僕は古賀さんの事など、まるで興味は無かったが、(むしろ彼女は敵だったが)、古賀朝子の事を...
タイトルとURLをコピーしました