作業所に通所する以前に、郵便局でアルバイトをしていた事がある。
そこで郵便局の前にあるポストから郵便物を回収する係を仰せつかった。
僕は、ポストから無事、郵便物を回収し終えて、局内に戻ろうとした。
その時、一人の女性が僕に声を掛けてきた。
手紙を出したいようだった。
僕は思わず、この人の郵便物を貰っては駄目だ!と何故か思い、回収袋の口を閉じた。
すると、その女性は僕に向かって、
「あなたアルバイト?名前は何て言うの?上司に報告するから!」
と凄い剣幕で僕に捲し立てた。
結局、その後どうなったのか、郵便物は女性からちゃんと受け取ったのか?
上司にお叱りを受けたのか?、覚えていないが、その事がキッカケで僕は郵便局を退職した。
それももしかしたら、被害妄想から出た行動なのかも知れない。
でも、そんな事で辞職したアルバイトも数知れずだ。
またアルバイトを始めたものの外に出たら悪い事が起こるという被害妄想で家の外に出る事が出来ず、
店の鍵を持ったままアルバイトを辞めてしまった事もある。
あの鍵は、ちゃんと返したのだろうか?いつも失敗の結末は覚えていないのだ。
だから僕は統合失調症関係なく、同じ過ちを繰り返すのだ。
逢坂 純著『僕の頭の中のぷっちょ』より。

