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引き籠ってた時代。

僕は30代の大半を家に引き籠って生活していました。

今でも外出するのは苦手で今は作業所の行き帰りも親の車で送り迎えしてもらっている具合なのです。

30代の頃は、mixiで知り合った青森の友人と交友が深まり、

毎日、長電話をしていた時期もあったのです。

その友人は、毎日ほんの少しだけ焼酎をグラスに入れ、

それを水で割り、一日中アルコールを飲んでいた。

その彼とは、何年か親交が続いていたと思います。

彼も精神障がいを抱えていました。

彼は、パーソナリティ障害でした。

彼は体調が悪くなると、僕を死ねと罵りました。

いや、酒を飲んで酩酊していたのかも知れないです。

家族は、僕の事を死ねと言うその友人とは、早く縁を切れと言っていたのですが、

僕はその彼が好きでした。友人としてですが。

その彼を、もう一人の自分のように思っていました。

今、考えるとおかしな事を考えていたと思います。

彼は僕と親しくなればなる程、僕に暴言を吐いてきました。

僕はその時期、酷い幻聴に苦しめられていました。

本当の事じゃない幻聴に苦しめられていました。

そんな時でした。僕に暴言を吐いていた彼と友人でいたのは。

僕は本当かウソかも分からない幻聴よりも、確かに今、聞こえた彼の暴言を確かなものだと感じ、

その暴言を受け入れていました。

場所も青森と愛知で離れていたのも、あったでしょう。

彼は正直なのだと思い込んでいました。

そんな彼との親交関係でした。

しかし、その友人の我儘やしつこさに僕が疲れてしまい、

その友人とは、絶交となりました。

しかし、その友人のお陰で良くも悪くも「今」があり、

友人にも少しは感謝しないといけないのかもなと思っています。

『引き籠っていた時代』

今日も、父さんと母さんは喧嘩をしている。

多分、原因は僕の事だろう。

僕が引きこもりをしているせいだ。

父さんは僕の事を世間から引き離し、隠そうと必死で、母さんは何とか僕を外に出したいらしい。

僕はウォークマンのデスボイスで歌うヘヴィメタの歌のボリュームを最大限に上げる。

それが僕の日常のリアルな現実を忘れさせてくれる。

僕はその歌の歌詞も分からない。その歌のメロディなんて何も分からない。

只、激しく怒鳴るように歌うその音楽に、耳を塞ぐように浸るのだ。

と、リビングからガラスの割れる音が、ウォークマンを聴いていても、聞こえた。

「!!」

僕はウォークマンを外し、部屋のドアを開けて、リビングへ歩き出す。

リビングでは、母さんが手から血を流していた。

「・・お母さん?」

僕に振り返った母さんの目は、明らかに狼狽していた。

父さんは、目の前のお母さんが血を流しているのに、不機嫌そうな顔をして、黙って母さんを見ているだけだった。

僕は母さんの前に立ち、母さんの血だらけの掌に触れた。

「大丈夫?」

その瞬間、母さんは僕を抱き締めた。

母さんは泣いていた。

「泣かないで」

僕は母さんを抱き締めた。

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