僕の主治医は、年配の先生です。
まるで漫画で出て来るような、白髪の頭爆発の博士のような方です。
先生は僕の作品を読んでくれて、「君は然るべき場所で必ず評価されるだろう」と仰って下さいました。
統合失調症LINEグループの管理人さんの和尚さんにも、毎日800字小説を続けられていて凄い、きっと報われるよ、と仰ってくれました。
それなのに・・、800文字小説、二日も休んでしまいました。
最近、電子書籍で出版した僕の作品をペーパーバックという紙の本を作る事に集中してて、800文字小説の事をすっかり忘れてしまっていて、翌日は寝坊してしまって、残念無念。
でも、何もやらない日があっても、いいんじゃないの?とはその和尚さんのお言葉。
明日から頑張りまーす!
『今日からまた頑張るぜ!(無理なく)』
僕は迷っていた。
一つは山を越えなければいけない近道、もう一つは国道で車の排気ガスを吸いながらのなだらかな道。
僕は排気ガスを嫌ほど吸って、肺がんになって死ぬなら、五体満足で山を下りれるか分からない獣道を選ぶ!
そうして僕は山道を選んだ。
山道は恐らくイノシシだろうか、その獣が通った道を我は往く。
僕は今が夜では無かった事に感謝していた。
夜道のこんな山道を事をやった!と思った。
家では妻が僕の帰りを待っている事だろう。
財布を愛人の家に置き忘れてしまった事が、まず失敗の始まりだった。
愛人と妻の事で大喧嘩して財布入りの背広も着せて貰えず、裸足で愛人の家を出て来てしまったのは、重ねての失敗だった。
家に帰る為には、妻にどんな嘘を吐けばいいだろう。
いつも通りの時間に帰宅しなければ、妻は怪しむだろう。
そう思って、家までの最短距離で辿り着けるこの山道を直観で選んでしまったのだが、背広は靴は?その疑問が浮かんだのは、もう山の中腹までたどり着いた頃だった。
どんな嘘を吐いたとしても私はあの男の言い訳を受け入れるのだろう。
あの男に愛人がいる事など、とっくにお見通しなのよ。
だから、私はスカした顔をして、あの男の言う言い訳を全部、受け入れてあげる。
その代わり、あの男には私のこれからの数十年を何不自由無い生活を保障させてやるのだ。
これが私が彼を許してあげる訳。

