統合失調症には、服薬は大切な事です。
しかし、それ以上に大切な事は、当事者が家族に対する感謝の気持ちであったり、家族が当事者に対しての理解であったりだと思います。
僕もそうだったのですが、統合失調症になった当時には、自分の病気の勉強も何一つせず、親子で喧嘩ばかりの日々でした。
僕が統合失調症と診断を受けてから、数年ぐらいして、テレビや書籍などで、統合失調症が多く取り出たされてきた時期でした。
その時、僕は家族と一緒に、勉強をしました。
今では、結婚した姉に病気での悩みを相談したり、両親には、父は市で借りた畑で野菜を作り収穫し、母はその野菜で食事を作ってくれます。
他にも、色々な面で感謝するべき人に囲まれています。
必要ななのは、感謝の心なのです。
『大切なのは、感謝の心』
二人は長い時間、病院の手術室の前の長椅子に座っていた。
座っているのは、一組の男女二人。
男は頭を抱えて、俯き項垂れていた。
「やっぱり呼ぶわね」
女性は立ち上がり、スマホを手に取り、立ち上がり、電話をし始めた。
男は女性を気に留める事も無く、相変わらず項垂れていた。
女性は電話口に向かって言った。
「これ以上待てない」
電話の向こうからは、男の怒鳴り声が聞こえてきていた。
女性は椅子に座る男の方に目をやったが、男は一向に、女性が電話をしている事は認識しているが、どこかボンヤリとしていて、女性が誰に電話をしているとか、頭に入ってきていないようだった。
女性は電話口に向かって、電話の相手同様、怒鳴っていた。
怒鳴る女性、項垂れる男。
手術室の手術中のランプが消えて、自動ドアが横開きに開いた。
看護師数名がストレッチャーを押しながら、手術室から出て来た。
女性の前で、ストレッチャーを止めた看護師が女性の顔を見た。
ストレッチャーの患者は、酸素マスクをしていて、酸素マスクが息をする度に、白く曇る。
女性は患者の顔を睨むと、マスクを無造作に口元から荒々しくはぎ取った。
看護師は驚いて女性に向かって、叫んだ。
女性と看護師は声を挙げて、罵り合っていた。
その声の大きさにも関わらず、男は長椅子に座りながら、相変わらず項垂れていた。

