犬にエサをみせて、匂いを嗅がせて餌を与える時に、毎回ベルを鳴らすとしましょう。しばらくしてベルだけを鳴らすようにするとしましょう。犬は餌をくれるかと思って、ベルを鳴らした方に飛んでくるのだと言います。これはパブロフ博士が犬を使って行った実験との事です。
これは僕が作業所に通っていた時に、SMARPPという依存症回復プログラムに参加した時に勉強した事です。僕はこのプログラムに参加して、煙草を辞める事が出来ました。
本当は母親依存の方が強かったのですが、それだと、どこまでが依存でどこまでがサポートか分からないとの事で、簡単に可視化出来る禁煙に挑んだのです。
『パブロフ博士の実験』
「ギャウン!ギャウン!ウゥゥ・・」
通学路を通る時、赤い屋根の立派な家の庭に繋がれている番犬が怖かった。
真っ黒なドーベルマン。
鎖が繋がれていると言っても、その声は今にも噛みつきそうで、歯は固く尖り、唸り声は低く響いていた。
「やめようよ」
僕は、怯えて彼女に言った。
「大丈夫よ、鎖にだって繋がれてるんだから」
「もういいからさ」
僕のフリスビーを彼女が取りに言ってくれると言うのだ。
そのフリスビーは僕の誕生日に父さんが買ってくれた物だ。
彼女は錆びた門をよじ登り、赤い屋根の家の庭に入って行った。
彼女は軽くフリスビーを拾い上げ、ドーベルマンを挑発するように、ドーベルマンに向かって、フリスビーを投げる真似をした。
「早く戻って来て」
彼女は尚もドーベルマンを挑発した。
ドーベルマンは、彼女に食って掛かっていた。
その度に、ドーベルマンを繋いだ鎖の杭が浮き上がった。
「へへーんだ」
彼女は、この犬は私を襲えないと言うように、ドーベルマンを挑発した。
その途端、ドーベルマンを繋いだ杭が空を飛んだ。
「ギャウギャウギャウ!」
ドーベルマンは彼女に飛び掛かった。
ドーベルマンは倒れた彼女の上に馬乗りになり、彼女を襲った。
ドーベルマンは、急所を狙うように、彼女の頸動脈に嚙みついた。
赤い鮮血が飛び散った。

