この話題、もう何度もここでしていると思うのですが、
僕はこうやって文章を書く事によって、
自分を顧みる事が出来るなと思って、この文章を書いています。
自分は今、どんな事に興味があるのか、
どんな事を考えているのか、そんな事が自分の文章を読み返す事によって、
理解出来るような気がして、これらの文章を書いています。
友人はオカメインコを飼う事で、
アニマルセラピーになっていると言いますが、
僕は文章を書く事で、セラピーになっていると思います。
強いて言わせて貰うなら、文学セラピーとでも言いましょうか。
心が乱れて不安になったりする時にも、
こういった文章を書く事で立派な療法になっていると思うのです。
『これも立派なセラピーに』
僕は自転車に飛び乗って、ペダルを漕ぎ出した。
自転車はグングンスピードを上げて、走り出す。
僕は呼吸を一定に保ちながら、自転車を漕ぐ。
目指す先は、彼女のアルバイト先のコーヒーショップだ。
急に彼女に逢いたい衝動に駆られて、僕は家を飛び出した。
その角を曲がれば、彼女のいるコーヒーショップだ。
僕は急ブレーキを掛けた。
『本日は閉店です』
店には、無情にも閉店の札が掛かっていた。
「休み・・・・」
僕は自転車から降り立ち、アスファルトの道の脇に腰を降ろした。
「あーーーー!」
僕は道路に寝転がった。
その途端に、何とも言いようがないやるせなさと、羞恥心が交互に込み上げてきた。
何で彼女がここに居るなんて思ったんだろう。
僕はここに来れば彼女に逢えると確信していた。
そう思っていた自分が急に恥ずかしくなった。
「こんにちは」
アスファルトに寝転がる僕の頭上から声がした。
僕は瞑っていた目を開いた。
そこには、彼女が僕の顔を逆さまから覗き込んでいた。
「どうしたんですか?こんな所で寝転がっちゃって」
驚いた。僕の目の前に彼女がいる。
「いや、・・そのコーヒーが急に飲みたくなって・・・こんにちは」
「今日、お店、定休日ですよ」
彼女は僕に手を差し伸べた。
「あそこの自販機のでも良ければ、コーヒーありますけど」
僕は今、ちゃんと彼女の前で笑えているだろうか。
彼女は僕の事をどう思っているのだろうか。
僕は差し伸べられた彼女の手を握った。
握った彼女の手は柔らかかった。

