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油性マジックの伝言。

僕の通う作業所では余暇活動として、自助グループの活動があります。

参加者に話を聞いてみると、雑談を交えた親しみやすい会だと言う事でした。

僕は以前、作業所でSMARPP(スマープ)と呼ばれる依存症の自助会グループで、依存症の勉強会をしました。

その会では、教本を元に「わかっちゃいるけど、やめられない」ものを一人一つづつ出して、

その自分の小っちゃな依存症を断つ目的で勉強会を始めました。

その会は毎週あり、教本も何度も何度も繰り返し読む事になりました。

もう空で内容を言えるぐらいになってくると、

教本から離れて、自分の事を話し始める人が僕も含めて増えてきました。

その本題から逸れた話は、自己肯定をする為には、必要な会話ばかりでした。

今回僕が参加する自助グループもそんな自己肯定感を高められるような会だといいなと思います。

『油性マジックの伝言』

彼女は煙草を辞められない。

僕はお酒を辞められない。

両方とも適度な量なら、大丈夫と思っている。

確かにどちらも飲み過ぎは体に悪いけど、だからと言って、お互い干渉しない。

無理に辞めろとは言わない。

干渉し過ぎは、時に人間関係を悪くする。

しかし、今の僕の状況が正にそれだ。

アパートのセパレートの洗面所には、油性のマジックで、「バーカ!!」と書かれている。

それが真っ赤なルージュなら、もうちょっと絵になったのにと思うのだけど、現実はこんなもんだ。

彼女に煙草を女なのに吸ってと言ったが途端、この大げんか。そして大げんかしたこの成れの果て。

彼女は多分、実家に戻ったのだろう。

実家に戻って、ある事無い事、僕の悪口を彼女の母親にぶちまけているのだろう。

そうなったら、僕はもう参ったと白旗挙げて、

彼女を迎えに行かなけりゃいけない。

そうだ、彼女が何をしたとしても、結局悪いのは僕なんだ。

彼女の母親に糞みそ言われるのは、この僕なんだ。

しかも彼女は僕の事を言う時、やたらに盛りまくる。

それで彼女の父親の逆鱗にも触れるのだ!

それに動じぬメンタルを持ちたい。

何事にも負けぬ強い心を持ちたい。

折れそうな心を敢えて見ないようにしながら、僕は彼女の家へと、歩き出した。

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