約束は破られる為にある!とは結構よく言われる言葉ですが、
実際、守れていない約束が僕には沢山あるような気がします。
友人に1000円を借りておいて、金を返した返してないの大喧嘩になった事もありました。
結局、その顛末はわからずじまいだったのですが、
金を貸した友人の方が引いて、
たった千円の事で友達失くしたくないと言って問題は解決したような記憶があります。
恐らくその友人には僕は金を借りてもその事を忘れて金を返さない男だというレッテルを、
貼られてしまっていたのだろうと思います。
信頼を失くしてしまったのだろうと思います。
幸いにも、その友人とは今でも親交があるのですが、本当にありがたい事です。
『約束の行方』
あいつは、夜の小学校の校庭のサッカーゴールの前に突っ立っていた。
俺は、思い切りサッカーボールをあいつに向かって蹴り上げた。
あいつは咄嗟に振り返り、ボールを受け止めた。
「何だよ、怒ってるのかよ」
「今さら、どの面下げて俺の前に現われたんだよ!」
俺は奴に罵詈雑言を蹴散らした。
「俺達三人で、10年後にあの場所で逢おうって約束したのは、お前じゃなかったのかよ!」
「そんな約束もしたっけな」
「どうして、どうして!今頃になって現れたんだよ!」
あいつは黙って俺の方を見つめていた。
「あいつはもう、居ないのに・・・。この世にあいつはもう居ないのに・・・」
俺は泣いていた。悲しいからじゃない。悔しかったからだ。
俺は大学を卒業し、就職した。
第一志望の会社じゃなかったが、何となく安定を求めて、今の仕事に就いた。
けれども、安定を求めて入った筈の会社は、俺の精神をどんどんと追い詰めて行った。
そんな状況でも、俺は頑張れた。
10年後に逢おうという約束があったから、頑張れたんだ。
しかし、あの日約束通り、東京タワーの裏階段を上った頂上には誰も居なかった。
そして後日、彼女が亡くなっていたのを、知った。
「あいつは来たくても、来れなかったんだ・・・。あいつの事もお前は忘れてたんだろ!だからあの約束の日にも、お前は来なかったんだ」
俺の顔にサッカーボールが飛んできた。
ボールは俺の顔にブザマにぶち当たった。
あいつは大声で俺に向かって叫んだ。
「俺があれからどうやって生きて来たのか、お前は知ってるのかよ!!、知らねーくせに!俺がどんな気持ちであの時、行かなかったのかも、知らねーくせに!」
あいつは俺の頬を殴った。
あいつの力は強く、俺は地面にぶっ倒れた。
あいつは泣いていた。

