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また会えたねと僕の友達は言った。

僕は以前作業所の所長だった人に、お別れを言っていませんでした。

先日、その人が作業所に来た時があったのですが、あまりにも突然で、言いたい事も言えず、別れてしまいました。

本当はもっとお礼を沢山言いたかったのですが、そうはいきませんでした。

その人との次の再会を願って、突然再会しても、ビビらないように、日々、生活していきたいと思っています。

『また会えたねと僕の友達は言った』

僕の前にパトカーが止まっていた。

おじさんは固く結んだ僕の手を放すと、警察官の方に歩いて行った。

「児童誘拐の容疑で逮捕する」

おじさんは僕の方を振り返らなかった。

オジサンの笑顔は、孤独だった僕を安心させた。

おじさんは僕に笑顔を向けてくれた。

僕はおじさんに駆け寄った。

「おじさん!」

僕は握り拳をして、おじさんの前に立った。

「また会えるよね」

おじさんは満面の笑みで、ブイサインをした。

僕もおじさんにブイサインを返した。

だけど、その時僕は泣いていた。

おじさんは犯罪者なんかじゃない、僕の友達なんだ。

警察は、事情聴取の時に喋った僕とおじさんの一週間の出来事を受け入れてくれるのだろうか。

あれから1カ月が経つが、警察からは何の返答も無いままだった。

テレビリポーターの記者やカメラが、家の前を占拠していた。

朝、僕は起きて、歯を磨いて顔を洗う為に、洗面所に行った。

鏡を見た。

その鏡の中には、おじさんが笑っていた。

「また会えたね」

僕は・・・・・おじさんだった。

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