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部屋に閉じ籠って一年が経つ。

今一度、僕の小説の話をさせて下さい。

今回の僕の小説「愛が何かも分からないけど」は、読んでいくと、統合失調症の野々村芳樹と風俗嬢の薫の恋愛小説のように思われます。

しかし、僕はこの物語を母親の佳代子、父親の大輔、そして弟の康史が芳樹の為に四苦八苦し、一緒に泣き、笑う家族の物語にしたいと思って書きました。

そして統合失調症という病気への障害受容、統合失調症の自分には一体、何が出来るのかという命題、芳樹の自己実現の姿を描く事で話を結んでいます。

是非、読んで頂きたいと思っています。

只今、Amazonで6日の日曜日まで499円のところを、無料で購入出来るようになっています。

リアルに統合失調症当事者に迫った意義のある物語になっておりますので、読書のお時間が無い方でも、6日までにダウンロードして無料で購入しておいて、時間のある時に是非、読んで頂きたいと思います。

彼はLINEに夢中な毎日を送っている。

毎朝、毎昼、毎夕、毎晩・・、毎夜スマホのディスプレイにかじりつきだ。

一人、自分の部屋に閉じ籠って、もう一年が経つ。

彼はその一年間、誰とも口を聞かずに、ベッドに潜って、疲れたら眠る。

彼は疲れていた。

彼は疲れて、心を病んでいた。

彼の心を癒す唯一の術は、スマホで彼女とLINEをする事だった。

LINEしては、疲れて眠る。

そしてまた疲れて眠る。

彼はずっと眠っていた。

眠る事が彼の出来る最高の癒しだった。

彼は傷ついていた。

誰に傷つけられたというのではない。

大切な人を失った悲しみが、彼を傷つけ、彼を眠りに誘った。

彼女は彼の親友だった。

彼女は彼の笑顔が好きだった。

彼女は彼の事が好きだった。

だけど彼女はもうこの世にはいない。

彼はその彼女の思い出とLINEをしていた。

彼の親友はもうこの世にはいない彼女の携帯を持って、彼とLINEをしていた。

それが彼女に出来る唯一の彼への救い。

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