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本当のところは謎。

以前、自分は本当に統合失調症なのだろうかと悩んだ事がありました。

それは、統合失調症という病気は本当は嘘で

、誰もが皆、人の心の声が聴こえたり、自分の考えている事が、本当は誰かが自分の脳に送ったテレパシーのようなものであったりで、それをみんなは隠しているのだと思ったものです。

今も薬を飲み忘れたり、体調が優れなかったりすると、そういう妄想に狩られる事があるのですが、心が落ち着いている時は、大丈夫な気がします。

今はそれよりも、自分は統合失調症だけど、自分の症状は軽いのではないかと思う事が、重大な問題になっています。

作業所では、検品などの内職を長い時間やるのですが、自分はその単純作業とも言える内職作業を滞りなく出来ると考えるようになり、

僕は統合失調症ではないのじゃないかと思う事です。

つまり、統合失調症の病識が無いのです。

『本当のところは謎』

「もう、何時間もこうやって歩いている・・・」

僕はじりじりと焼ける空気を吸いながら、砂漠を歩いていた。

もう夕方だと言うのに、気温は40度から下がらない。

夜までに砂漠を抜けなければ・・・。

夜になれば、腹を空かせたハイエナが、僕のような無謀な者を狙っている。

この広大な砂漠を渡ろうとする旅人が力尽きるのを、今か今かと狙っている。

目の前に井戸が見えた。

「井戸だーーー!」

僕は井戸目掛けて、走った。

途中で何度も転げ、崩れるように倒れながら、また再び立ち上がり、僕は井戸を目指した。

僕は井戸の滑車を下ろし、水をくみ上げ、まずは喉を必死になって潤し、その後に頭からバケツの水を被った。

「ぷはーーッ!」

 テレビの前の僕は瓶の周りに美味しそうな水滴を付けたコカ・コーラを飲んでいた。

ここは四畳半の畳部屋。

部屋の壁にはアクション映画のポスターが貼ってあった。

この映画は何の映画だったろう。

砂漠に隠された秘宝を探すトレジャーハンターの話ではなかっただろうか。

僕はイメージの中で息をしていた。

僕は想像の中で生きていた。

僕はいつの間にか、想像の生き物に生まれ変わっていた。

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