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避雷針。

新年度は異動の時期です。

僕の通う作業所でも、3年間勤めていた男性職員さんが退職されました。

その職員さんとは一年ぐらいしかお世話になっていなかったのですが、ポスティングをその職員さんと回ったり、最後の方は座談会で統合失調症についての困り事を聞いて貰ったりで、最後は握手をさせてもらいました。

先日の花見もその職員さんの送別会も併せての花見だったので、花見のテキ屋が大盛況で

退職する職員さんも僕もメンバーの皆さんも笑顔笑顔で良かったです。

『避雷針』

彼女はその天然の長いまつ毛に涙の滴を付けて顔を歪めていた。

彼女は瞬きすると、その涙の滴は零れ落ちた。

どこまでも透き通ったその涙は、彼女の足元に落ちると、涙は足元から七色に変化し円を描くように広がった。

涙はみるみるうちに、彼女の足首までカサを増していき、それは湖のようになった。

湖には、淡水魚が泳ぎ出し、水面には水鳥が

羽根を休めていた。

僕はそんな彼女を目の前にして見ていた。

僕の目の前には、色とりどりの世界が広がっていた。

彼女はジワジワと湖の水面に溶け出し、湖の一部分になっていった。

後には、彼女の啜り泣く声だけが響いた。

その彼女の泣き声は、水面を揺らし、僕の頭蓋骨に響いて行った。

僕は体幹を震わせて、頭の先の方まで響いた。

僕は針金になり、僕は避雷針になった。

そこに稲妻が直撃した。

彼女は水になり、僕は光になった。

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