あ、今退屈だ、と思う時は小説のアイデアが浮かばない時、筆が乗らない時、眠気と闘っている時です。
作業所でも検品や部品の組付け作業をやっている時に、眠いながらも作業している時もあります。
眠い時に、どうやったら通常通りの組付け作業が出来るかを最近編み出して、喜び勇んで眠りながら作業をやっていました。
眠りながらでも、作業はほぼ完ぺきに出来るのですが、時間が通常通りの作業の何倍も掛かり、職員さんに眠っていたのがバレてしまうので、眠い時には何か他の事を考えながら、眠気を押さえてやっています。
眠気との闘いや、職員さんにバレないように作業するせめぎ合いをしながらの作業も、中々楽しいです。
仕事に不真面目でごめんなさい。
でもこれが僕なんです。
『退屈旗本男』
「ピロリんカッターって知ってる?」
僕は姉にそう質問した。
「えーと・・・、知らない」
姉は考えたが、答えが見つからず、そう答えた。
「そうだよねー、それ、僕が今考えついた言葉だもん」
そう僕が姉に言うと、姉は額の汗を拭くようなジェスチャーをしながら、口笛をピューと吹き、言った。
「危っない。思わず騙されるところだった」
「良かったね」
僕は笑って言った。
すると姉は尚もその話題に食いつき気味で言った。
「だってそれ、あんたが考えたんでしょ?知ってるなんて言ったら、あんた心の中で爆笑してたでしょう」
「バレた?」
僕はケケケと笑って言った。
「お母さんに聞いてみなよ」
「え?どうして?」
「お母さんだったら、見栄っ張りだから、きっと知ってるって言うよ」
「そうかなー」
「そうよ。お母さん、負けず嫌いだから絶対よ。あんたなら特にね」
「そうだね、今度やってみる」
「楽しみが増えて良かったね」
姉は意地悪そうに微笑んだ。
「悪い女だなー」
「別にー」
姉はケロリと言い放った。

