「ゲゲゲの鬼太郎」の原作者水木しげるさんは、妖怪というものをこのように説いています。
例えば子供が夜中に起きて遊ばないように、妖怪枕返しという妖怪を作り、子供の恐怖心を煽ったのです。妖怪は人間の心の中で生まれるのだ、と氏は説いています。
水木しげるさんは、妖怪を産むアイデアを探す為に、世界中を飛び回っていたと言います。
そこには、民族的なもの、伝奇的なもの、その土地に実際に行かないと分からなかった宗教的なもの、などがあったそうです。
人間が作り出していると言う点では、「妖怪ウォッチ」の妖怪も同じことが言えるでしょうね。
『『ゲゲゲの鬼太郎』の妖怪の正体』
「あ、雨だ」
彼がコンビニから出ると、雨がしとしと降っていた。
彼は、コンビニに踵を返して、もう一度入ると、自動ドアのすぐ傍にあるビニール傘を手に取って、レジへと持って行った。
彼は傘を開き、傘を差した。
「よいしょ、よいしょ」
公園のシーソーに小鬼がいた。
二匹の小鬼が、シーソーの木の板を互いに足で押して、交互に浮かび上がっていた。
「よいしょ、よいしょ」
この小鬼たちは何をやっているのだろう。
小鬼が大きく板を踏んで、もう一匹の小鬼が立つ板が持ち上がる度に、雨の勢いは増してきた。
もう一匹の小鬼が持ち上がっても、同じだった。
雨が降って行く。
彼は面白くなって、小鬼のシーソーを見つめた。
小鬼は疲れたらしく、シーソーを止めた。
すると、小鬼の体の体は半透明に透けてきて、そのままスッと消えて行った。
シーソーだけが、ゆらゆらとゆっくりその動きを止めた。
雨雲が大きく分かれ、その間から太陽の光が差して来た。
「晴れてきた」
彼はコンビニで買ったビニール傘を畳んだ。
「いい天気だ」
彼は、そう言って歩き出した。

