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恋愛対象。

今まで女性を恋愛対象として見ていませんでした。

と言っても、僕はゲイではありません。

これが統合失調症の一因なのかどうかは分かりませんが、自分は恋愛をしてはいけないんだと勝手に思い込んでいました。

それが無ければ、僕はもしかしたら20代、30代のうちに僕の友人達と同じように恋愛して、結婚をして、病気と闘いながらも、幸せな暮らしが出来ていたのかも知れなかったと思います。

だけれど、そうはならなかった。

そういう訳で、恋愛下手の僕は、異性に対して、すぐに気持ちが揺れてしまうのです。

女性の脳は男性の脳と、根本的に違うようです。

女性は、その女性の周りに10人の男性が居たら、その中の9人には目もくれず、一人の男性に想い想われればいいと思うそうです。

実際に女性に聞いた話ではないので、確かな事は分かりませんが。

そしてこれは女性に聞いた話なのですが、男性は本来、移り気な生き物なんだと言っていました。

そうは言うものの、女性にしたら、そんな男許せない!と言って、徒党を組んで、そんな男性を縛り首にするんでしょうね。

女性は素晴らしい面と恐ろしい面の両方を持っているような気がします。

そして僕はそのどちら側も、まだ知らないのかも知れません。

『恋愛対象』

僕がいつもと同じように、会社への道を自慢のマウンテンバイクに乗って、通勤していた。

と、次の瞬間、放置自転車の列に突っ込んだ。

「い、痛てて」

「大丈夫ですか?」

コケた僕の目の前には、長い髪を後ろで束ねた、リクルートスーツに身を包んだ女性が手を差し伸べていた。

「は、・・・はい」

遂にモテ期キターーー!

僕は女性の差し伸べた手を握った。

やわらかい・・・。

その女性の掌は、女神の如く美しかった。

「あ、ありがとうございます」

「あっ!」

彼女は手に抱えた会社の文字が印字されている紙の封筒を手から落とした。

僕は彼女の落とした封筒から飛び出した書類の束を急いで拾い集めた。

「ありがとうございます!」

彼女に拾い集めた書類の束を渡すと、彼女は封筒に書類を仕舞った。

その時、気付いた。

その封筒に印字されている文字は、ウチの会社の名前だった。

「君、ウチの会社受けるの?」

彼女は今日、僕が就職した会社の入社説明会

に行く途中だったと言う。

彼女は僕に笑顔を向けた。

サイコーだー!確か正月に引いたおみくじには、女難の相と出ていた筈だったが。

僕は自転車を押しながら、彼女と並んで歩いた。

行先は僕の会社。彼女が入社する事になる会社だ。

道行く僕の心が少し震えた。

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