スポンサーリンク
スポンサーリンク

運・不運。

僕は40になる迄、煙草を吸っていました。

統合失調症の人には、煙草を吸う人が多いそうです。

かくいう僕もそれに漏れず、煙草をメチャ吸っていました。

当時、引き籠りだった僕は仕事もしていなく、母から月5000円の小遣いを貰って生活していました。

そしてその小遣いの全ては煙草代に消えていました。

煙草を吸っていた当時は、煙草を吸っている間には、お腹が空かなかったのです。

不健康です。そうなんです。

それなのに僕は煙草を止められず、手持ちのⅭⅮや漫画をブックオフに売って、その収益で煙草を買っていたのを思い出します。

しかも吸ってる煙草は当時煙草最安値だったわかばを吸っていました。

でも紆余曲折を経て、今はもう吸ってません。

ありがとう、僕の周囲で僕の禁煙に助力をしてくれていた方々。本当にありがとうございました。

『運・不運』

灰皿にはシケモクが山のように溜まっていた。

僕はベランダでそんな灰皿をエアコンの室外機の上に乗せて、煙草を吸っていた。

ジャンクな物も口に入らない。

不思議と腹は減っていなかった。

煙草に副作用があるなら、食欲を低下させる力が煙草にはあるのか。

それとも統合失調症だから、煙草が吸いたいだけで、それで食欲も無くなるのか。

僕は吸った煙草を吸殻で埋まっている灰皿に押し付けて、煙草を吸い終わる。

そして灰皿を室外機の上に残し、ベランダを出て行く。

母が洗濯物を干してくれと、階下で叫んでいる。

僕はそんな母に怒鳴り散らす。

いつもこんな感じだ。僕は口論になるのを避けて、洗濯物を干す決心をする。

不意に物干し竿が掛かっているベランダを見た。

室外機の上に置いてある灰皿から、炎を発していた。

背筋がゾッとした。血の気が引いた。

太陽光線の仕業だ。それでさっきまで吸ってた煙草の熱に反応したのだ。

僕は急いで窓を開け、室外機の上にある燃えている灰皿を手に持つと、火が立ち上るその灰皿を持ったまま、トイレの便器に燃える吸殻を投げ込んだ。

慌てた僕はウォシュレットのボタンを押して、水を被った。

母親にバレたら、雷が落ちるどころじゃない。

僕は便器の縁に付いた煙草の灰をトイレットペーパーで拭った。

水に濡れたトイレットペーパーは、グシュグシュに溶けて、僕は情けなくなって泣いた。

火事は寸でのところで免れた。

神様が僕を見ていてくれたとその時、心から思った。

タイトルとURLをコピーしました