僕の書く小説はこんな事を題材にしています。
主人公は統合失調症の青年の物語です。
その主人公は、自分に自信が持てなくて、だけど人に愛されたくて、
絶対的に自分に何があっても味方でいてくれる存在として、障がい者専門のデリヘル嬢に恋をします。
その出逢いの中から、人を愛すると言う意味、
家族が自分の為にどれだけ尽くしてくれているのかを思い知ったりします。
そうして青年は家族の愛情を知り、絆を深めていくのです。
そんな事を考えて欲しいと、僕は小説を書いています。
『恋には障害が付き物』
彼女は僕の事をどう思っているのだろうか。彼女に美術館に誘われてしまった。
彼女のゼミの教授が展覧会を開いたのだ。
僕は彼女の事が好きだ。
だけど、彼女は僕の事をどう思っているのだろう。
自動車の運転免許も持っていない足にも使えない僕。
彼女のゼミの教授の事など、何一つ知らない僕。
絵画の良し悪しがまるで分らない僕。
その日も彼女の運転で行く事になっている。
専門的な知識ゼロのこの僕を、どうして彼女は誘ったのだろう。
明日行く美術館の約束の打ち合わせの為に、
彼女に電話を掛けた。
彼女とはこんな話をした。
「佐々木さんが僕と美術館に一緒に行くメリットとデメリットって何ですか?
もし良かったら、その件についてじっくり話し合いませんか?」と。
彼女はこんな面倒くさい疑問にも神対応で、答えてくれた。
「明日、車で佐藤君の家に迎えに行くから、えーと、時間は10時でいいですか?」
ワオーン、思わずそう叫びそうになった。
「うんうんうんうん」僕は電話なのに、何度もヘッドバンキングするように、頭を上下に振った。
これは、デートなのか?それとも彼女の趣味に僕が付き合わされてるだけなのか?
でも、それがその通りだとしても、僕は彼女に付き合わされたい。

