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タイセツな人が出来たら。

僕の通っているB型作業所では、毎年一度、事業所のお祭りがあります。

そこでは、地域の中学生を招いて、ブラスバンド演奏をやって貰ったり、地域の音楽の集まりのシニアの方々の演奏会とかもあったりします。

そうして僕らは何をやっているかと言えば、

模擬店をやったり、展示物を作成して発表したりしています。

そうする事で、地域の方々に精神障がい者への理解と障害受容を高められるように、

作業所のメンバーさん達と一般の方々が触れ合ったりしています。

普段、滅多に触れ合う事が無い当事者と地域の人達との触れ合える場は大切だと思います。

『タイセツな人が出来たら』

「どうして僕と彼女が付き合っちゃいけないんだよ!」

僕は母さんを睨み、そう言った。

「あんた、責任取れるの?結婚する甲斐性はあるの?」

母さんの言う事はごもっともかもしれなかった。

確かに僕は統合失調症だ。

だけど、だからと言って、僕の恋愛まで干渉されるのは、どうかと思う。

「君の事が心配だからだよ」

作業所の職員さんは、いきり立つ僕にそう言った。

確かに僕は世間知らずで無知な男だ。

だからなのか、作業所の職員さん達は、そうやって言う。

ちょっと前まで、恋愛になんか興味が無かった。

毎日、自分の事だけを考えて生きて来た。

だけど、今の僕は違う。彼女がいる。

駄目かな?こんな気持ち。

彼女の細く長い指に触れたい、彼女をギュッと抱き締めたい。

これ、間違ったことですか?

彼女は僕のタイセツな人。

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