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二人、同じ月を見ている。

精神科の担当医の先生に、夜の薬を飲まなくて夜、眠れるんなら、それに越した事は無いと言われました。

それは僕が毎朝4時半に起きて、夜の9:00にはもう眠くなってしまう話を担当医の先生に話した事から言われた事です。

僕が通う作業所に同じく通所しているリア友の彼女は、まだ体調に安定不安定があり、作業所も昼から半日だけ通所しているようです。

僕が通所している作業所では、病状が安定している人もしていない人にも、個人個人にそれぞれ合った支援をしてくれます。

だから僕は、毎日作業所に通うのが、楽しみです。

『二人、同じ月を見ている』

月を見ていた。

部屋の窓から満月を見ていた。

うっすらと靄が掛かったようなボンヤリとした黄色味掛かった月だった。

時は24時。

夜遅くの電話は、控えている。

お互いに明日があるし、その電話のせいで次の日に支障が出ても、忍びないし。

明日、彼女に会ったら、今夜の月の事を話そう。

きっと僕が月をみて、彼女の事を想っていたように、

彼女も黄色掛かったこの満月を見てくれるだろうか。

月の綺麗な夜は、そんなロマンチックな思いに浸れる。

彼女にこの月の綺麗さを伝えたくなった。

僕は充電中の携帯電話を机の上から取り上げた。

その時、電話の着信音が鳴った。

ディスプレイを見ると、それは彼女からだった。

「もしもし」

僕は電話に出た。

「もしもし」

彼女の澄んだコロコロと鈴の音がなるような声が僕は好きだ。

彼女の第一印象は、その鈴の音のような笑い声がとても素敵だったのを覚えている。

「月が奇麗だよ」

彼女は電話の向こうで僕にそう言った。

同じ月を見ている。

僕の気持ちが彼女の気持ちと同じならいいのに、とその時、僕はそう思った。

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