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僕は彼女が好きで、彼女も僕が好きで。

僕は田舎者なので、東京には滅多に行かないです。

何年振りかで東京に行った時の話です。

お金の無い僕は、某ホテル比較サイトで安いホテルを予約しました。

ホテルに泊まり慣れていない僕は、一泊3800円という格安過ぎるホテルを予約しました。

しかも東京の土地勘の無い僕の予約したホテルは新大久保のホテル。

ホテルまで東京タクシーで着いた先は、「ここからは降りて行ってください」と言われた路地裏のホテルの入り口。

中に入ると、タドタドシイ日本語の韓国人らしきホテルの受付の男。

男は無表情な能面のような顔で、地下に降りる階段を指差して、僕に手招きするのです。

男は先を歩いて、地下室に降りていったのです。

「地、地下――!!?

以下、明日へ続く。

『僕は彼女が好きで、彼女も僕が好きで』

お笑い芸人がお笑いライブをやる。

僕はチケットを買い、彼女と笑って家に帰る。

明日は精神科の診察の日だ。

メンタルクリニックの先生は、開業医だ。

先生の奥さんは、黄色いスポーツカーに乗っている。

僕は10分足らずのカウンセリングを受ける。

僕の週末は、彼女との時間だ。

彼女は運転免許を持っているが、僕には免許が無い。

僕は彼女の車でデートへ出掛ける。

僕は料理の得意でない彼女の代わりに、お弁当を作って、緑色が輝く芝生の公園に行き、

二人で食べる。

冬の公園を厚着で30分歩くと、中々に汗を掻く。

公園は山になっていて、頂上のつつじの花畑は、季節が違うので、花は咲いていない。

でも、そんな寂しい頂上からの見渡しは、最高に奇麗だった。

僕と彼女は、只々その景色に感動した。

彼女は楽しい筈なのに、なぜか目が潤んでいた。

「泣いてるの?」

彼女は涙を零して振り向いて言った。

「嬉しいの」

彼女の声は元気だった。

僕の心には、壮観な景色と彼女の笑顔だけが残った。

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