スポンサーリンク
スポンサーリンク

しゃっくり。

就労支援事業所に通所しています。 そこで出会った友人は、うつ病を抱えているのですが、作業所でもSNS上でも、デキる女です。

家に居る時は、殆どを家のベッドの中で過ごしているとの事で、うつ病という精神障がいの重さを感じます。

SNS上での彼女も、事業所での彼女もテキパキとしていて、事業所から帰ってきたら、

グッタリなんてLINEも入るのですが、それでも明るく気丈な彼女の事を僕は凄いと思います。立派な人です。

『しゃっくり』

「お姉―ちゃんを苛めるな!」

 僕はお母さんに向かって叫んだ。

 お母さんは言う。

「苛めてるんじゃないでしょう!」

 お母さんは僕に言った。

「じゃあどうしてお姉ちゃんは泣いてるんだよ」

 僕は涙を拭う姉の顔を見て言った。

「今月の電話料金見てびっくりよ」

 母親はため息を吐いて言った。

「携帯ゲームの課金。もうやらないんじゃなかったの?ねえ」

 母さんは、今月の電話料金の紙を見ながら言った。

「僕が払うよ!」

「え?」

「僕がお姉ちゃんのゲーム代払うよ」

 僕は姉を庇う様に姉の顔と母親の顔を交互に見ながら言った。

「お小遣い月に500円のあんたにお姉ちゃんの課金した分がどうやって払えるのよ!」

「だ、だって・・だって」

 僕の目からは自然に涙が出て来た。

 僕は姉の前で人目も気にせず、大泣きした。

 と、頭をクシャクシャと撫でつけられた。

「お前はお姉ちゃんを守ろうとしたんだよな。

 それは男として、立派な偉い事だぞ」

 その手は父親の手だった。

 僕の涙は止まったが、代わりにシャックリが止まらなくなった。

 父さんは僕を見て、笑った。

 僕も止まらないシャックリを押さえながら笑った。

タイトルとURLをコピーしました