15年前ぐらいに比べたら、今は統合失調症の認識が変わって行ったという話しを同じ当事者同士でしました。
確かに僕は統合失調症の勉強と知識を家族で共有するのに、中村ユキさんの漫画「我が家の母は病気です」を使い、家族と共に障害受容を高め、深めました。
当時はNHKで「バリバラ」や「ハートネットTⅤ」などで統合失調症の事が取り出たされており、その頃から統合失調症の世間の認識が変わってきたように思います。
統合失調症の僕が当たり前のように、作家として活躍出来る日が来るものだと当然のように思っています。
そんな統合失調症と創作の事についても書かれている「僕の頭の中のぷっちょ」、ご関心を持たれた方は是非、お読みください。
『この十数年で変わった事とは』
今から話をするのは、一人暮らしのアパートの郵便受けに海外のビンゴくじの案内が入っていたような時代の話だ。
家の固定電話の呼び出しベルが鳴る。
僕は受話器を取った。
電話口では、涼し気な声の女性が挨拶をした。
僕もその言葉に挨拶を返した。
「今、大学生を中心とした就職セミナーを行っています」
大学4年生になっても、単位をまだ残していた僕は、やる事も無かったので、セミナーに参加する事にした。
当日の夜、僕は指定されたビルの会議室に出向いた。
会議室のドア越しには、懸命に講師の話に聞き入る学生たちの姿が見えた。
僕は何故だか、急に不安を感じて、ドアノブから手を離した。
僕はビルの外へ出た。
それでも、僕はビルを出ても、辺りをウロウロしていた。
仲間外れにされたような気がしたからだ。
ビルから何人もの学生らしき人達が出て来た。
僕はそれでもビルの入り口に立っていた。
「君、今日のセミナー受けに来たんじゃないの?」
僕の背中からアルマーニのスーツを着た30半ばの男が僕に声を掛けた。
僕は答えに困り、しどろもどろになった。
「そうだ、そこのファミレスでちょっと話さない?」
男はそう言うと、隣にあるファミリーレストランに僕の肩を叩き、歩いて行った。
僕は彼に付いて行った。
「好きな物頼んでいいよ」
男はそう言い、スーツの内ポケットから煙草ケースとデュポンのライターを取り出し、デュポンのいい音を鳴らして、煙草に火を点けた。

