統合失調症患者の喫煙率は当事者全体の80%から90%だというようです。
僕も20代から30代後半までずっと喫煙者でした。
30代後半の引きこもり期(と言わせて頂きます)は、仕事もせずに家に一日中引き籠り、
月に親に貰った小遣いを全て煙草代につぎ込み、金が無くなると、CDや漫画をBookOFFに売りに行って、小銭を稼ぎ、それをまた煙草代につぎ込んでいました。
灰皿のシケモク、ゴミ箱に捨てたシケモク、
さばくって、吸ってた事もありました。
シケモクは健康を害する、それを分かっていながら、吸っていました。
就労支援施設に通所するようになって、依存症回復プログラムSMARPPに倣って勉強会を開きました。
そこでやっと僕の喫煙生活ともおさらばできる事となりました。
SMARPPに誘ってくれた所長に感謝です。
『誰も助けてくれないなんて事は無い』
いのちの電話は僕のライフライン。
僕はいのちの電話に電話を掛ける、毎晩。
挨拶を交わし、僕は何を言う訳でもなく、黙る。
電話の相手も僕を優しく受容してくれて、黙って僕の話し出すのを待ってくれる。
話したい事など特になく、お互い受話器の向こうとこちらで黙り込む。
そのくせ、僕には話したい事で胸が一杯なのだ。
誰に聞いてもらいたい話でもないが、今日の晩御飯は野菜のゴロゴロ入ったクリームシチューだったよ、とか。
話したい事を話せないでいる僕、その意気使いを静かな沈黙で受容してくれている電話の向こうの誰か。
そんな緩やかな時間が流れる深夜2時。
受話器の向こうから声が聞こえた。
「今日の晩御飯は何でしたか?」
僕はその声に、その質問に思わず癒される。
「シチューでした」
電話の向こうで女性の声がする。
「美味しかった?」
彼女は必要以上の事は聞かない。
僕は上気して答える。
「母さんが熱を出して、僕が作ったんだ」
深夜2時。
優しい夜が更ける。

