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ゴミ箱の中のシケモクを拾っても。

僕は40代の始めくらいまで、煙草を吸っていました。

煙草を辞められたのは、作業所の依存症回復プログラム(SMARPP)のお陰です。

それまでは酷いものでした。

家の中の自分が捨てたゴミ箱に入った煙草の吸えそうなシケモクを拾って、吸ったりもしていました。

仕事もしていなかったので、親から貰った貴重な小遣いや古本屋に漫画やCDを売ったあぶく銭でわかばという煙草を買って吸っていました。

他の煙草が400円ならわかばは当時230円ぐらいだったような気がします。

それくらい煙草の中毒でした。

今は禁煙が出来て、本当に良かったと思っています。

『ゴミ箱の中のシケモクを拾っても』

「あー、もう苛々する~!」

私は、ジェンガを一人で、やりながら言った。

「そんなに苛々すると、すぐ駄目になっちゃうよ」

私は真ん中の木をゆっくり、ゆっくりと抜き出そうとしていた。

と、積み上げたジェンガのタワーが、バラバラと崩れ落ちた。

「あ~~~!!」

「ほら、みなさい」

「もう~!苛々する!」

すると、母は私に言った。

「寝たら―?」

「嫌だ!」

「昨日もどうせ、夜更かしして、プレイステーションやってたんでしょ?」

「私の勝手でしょ!」

私はジェンガの木片を、再び積み上げながらそう言った。

「あ、ルバンあるけど、食べる?」

ルバンは私の大好きなビスケットだ。

大人の事情で、リッツから名前が変わったルバン。あー、ルバンルバン。

「あ、急に眠気が襲ってきた」

「今が寝るチャンスよ!」

母がそう言って私を見た。

「あー、もう寝てる!」

私はその場で眠りこけていた。

そんな私に母は、タオルケットを掛けてくれた。

至極の一日の始めで終わりなのかも知れない。

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