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おかしな妄想。

院外処方という言葉を知っていますか?

開業医などでは、病院で薬を出さずに、処方箋を出して貰って、

薬局で薬を貰うという薬の処方の事です。

僕はその事でおかしな妄想を抱いていました。

まず、診察室の先生はダミーの医者で、

本当は待ち合い室で仕事をしている看護師の人達が、診察をしていると思っていたのです。

どの色のソファーに座るのか、どんな本や雑誌を手に取るのか、

待ち合い室での僕の行動はどんな行動をしているのか、

と看護師の人達が僕を監視していると思っていました。

家に帰って、それを吐露すれば、それは妄想だ、

統合失調症の基本的な症状(略してT・S・K)だと言われます。

それを聞いて、大概の病状の悪化は免れています。

『おかしな妄想』

このセリフを言わせたのは、一体誰だったろうか。

彼女と出会って、僕の全ては変わった。

彼女は僕にいつでも笑いかけてくれる。

僕がどんなに仕事で躓いても、彼女だけは僕の味方であってくれる。

営業の売り上げが最下位で、社長に怒られた時だって、彼女の僕への態度は変わらなかった。

だから、僕は彼女に指輪を贈った。

グッチの2021年の最新モデルのバッグも買ってあげた。

見返りは彼女の笑顔、それだけ貰えれば十分だった。

このセリフを言わせたのは、一体誰だったろうか。

高層ビルの屋上の柵をくぐり、下を見れば、立ち眩みがする程の高さに足が震えた。

このセリフを言わせたのは、一体誰だったろうか。

それは彼女でもなく、誰でもない、そう、僕自身だったのだ。

「さよなら」

そう言って、僕は高層ビルの屋上の柵の外から、一歩、前へ歩み始めた。

先など、どこにも無い。

「さようなら」

僕はパラシュートの無いスカイダイビングを始めた。

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