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僕は看護師がすきゾ!

僕は久しぶりに、デイケアに来ていた。

佐々木さんはいつも通り、優しく笑顔で迎えてくれた。

「彼女とはどうなってるの?」

おせっかいな女だ。僕が油科さんとどうなろうと佐々木さんの知った事ではない筈。

僕は思った。僕は女運が悪いのだ。

「告白はしたの?ねえ、ねえ」

しつこく聞いて来る佐々木さんに僕はちょっとイラっとしていた。

「彼女に妊娠したって、嘘吐かれた。もう彼女とは会う事は無い」

僕は投げやりに佐々木さんに言った。

「へー、武田さんにもそういう一面があったのねー」

佐々木さんは、僕のおおごとを軽くいなすように言った。

「でも、良かったじゃない、嘘で」

佐々木さんはいかにも軽くそう言った。

「そうですよね、嘘で良かったんですよね」

油科さんがどう思おうが、関係無かった。僕は自分軸を大切にして生きていけばいいんだ。

古賀さんも油科さんも僕にとっては人生の敵に他ならないのだ。優作だけが、僕の一番の理解者で、優作だけが僕の一番の味方だった。

油科さんは僕にあなたのものになってあげると言っていた。そんなの気持ち悪いよ、誰かが誰かのものになるなんて。

あの時、優作におめでとう、なんて言われてたら、僕は優作の前で泣いていただろう。

優作だって、家族でも何でもないのだ。僕が知っている優作は、いつも僕を邪険にしながらも、いつも一緒にいた親友だ。そうだ、親友なのだ。

優作に彼女が出来た事をよろこべなかったのは、優作への嫉妬じゃなく、古賀さんそのものが、レベルの低い毒女だったからだ。

僕の腹を蹴るなんて。普通の女だったら、やっていない。油科さんだって、妊娠したなんて嘘を吐くなんて、どうかしている。女は皆、頭がおかしい。気心の知れた優作さえいれば、僕の人生は満帆なのだ。

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