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僕はボディが、すきゾ!

「そうかー、お前達、付き合ってるのかー!」

優作が喜んで言った。

「何だよ、何だよ、一言も俺に言わないでよー」

フッと優しい目になった優作は僕をジッと細い目で見つめていた。

古賀さんが言った。彼女は今、どうしてるの?と。古賀さんは、僕が彼女にした事を知らない。

「僕があんな事をしたから、だから僕はその罪で、殺されるんだ・・・」

「何言ってるんだよ、宏人」と優作は僕の肩

に肩を寄せて、言った。

「彼女に何をしたの?」古賀さんは厳しい声で僕を詰問した。

僕は彼女をはけ口にしたんだ。日々の苛々を彼女にぶつけただけなのだ。段々と、僕は自分がやった事がどれだけの悪行かと思い始めた。彼女は妊娠しているかも知れない。だけども、それを誰にも言えず、姿を消したのだ。

「僕は、彼女を利用しただけなんだ・・・」

「利用?利用って何だよ」

「利用しただけなんだ!」

僕は今にも発狂しそうな勢いで、叫んだ。

その時、僕の腹に古賀さんの足が飛んだ。古賀さんの足が僕の腹に入った。僕はその場にせき込んで沈んだ。

優作は古賀さんを呆然として見ていた。

「武田さん!油科ちゃんに一体何したのよ!」

僕はその場に崩れたまま、古賀さんから目を逸らして言った。

「彼女、妊娠してるかも知れない・・・」

古賀さんはその一言で、全てを悟ったようだった。

「彼女に電話しなさいよ」

古賀さんは、怒りを鎮めるような低い声で、しかし強い口調で言った。

そして古賀さんは、テーブルに置いてある僕のケータイを手に取り、僕に投げつけた。

「最後に連絡取ったのいつなの?」

僕は黙っていた。あの夜から彼女とは、連絡を取っていなかった。

大丈夫大丈夫、きっと大丈夫と三回大丈夫と唱えて、目を開けた。

僕の視界はぼやけていた。涙で目の前が見えないのだ。僕は何をやってるんだろう。そして、彼らに何をやらせているんだろう。自分が情けなくなった。

僕はうろたえながらも、油科さんの携帯番号をタップした。

どんな事を言われるのか、怖かった。

長いコール音の間中、僕の頭の中で、笑い合っている優作と僕の声が響いていた。

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