俯瞰して見晴らしのいい丘の上からじぶんの事を見て見たら、これが結構なブ男だった。
体の事をあれこれ言って落ち込む事もあるけれど、自分の事をイケメンだと言うようなナルシズムを僕は持ち合わせていない。
確かに僕はブ男かも知れない。だけど、それを正す方法も知らないわけではない。
まずは床屋へ行くのをやめて、美容院に変えてみよう。それから美容院では顔を剃ってはくれないから、眉毛カットバサミと耳の毛電動カッターを100均に買いに行こう。耳の毛電動カッターは100均には売ってなさそうだから、これは電気屋に行かなければ駄目そうだ。あと、美容液たっぷりの潤いパックをドラッグストアに買いに行こう。男でも今はパックする時代だ。躊躇する事など何もない。ただドラッグストアの籠の中に、単純作業の反射の如く、ポイと投げ入れればいいだけだ。
清潔感は男の命。身だしなみさえ気を付けていれば、僕はその日からブ男卒業だ。
イケメンは天性のものではない。テレビの中の芸能人は何人もの手に掛かって造られているのだ。だから僕もそれにならってブランディングと自己プロデュースを自らしたら、あれれ不思議だ、結構なイケメンに変身出来るかも知れない。
ピンチはチャンス。コンプレックスなど、自分が思う程、周りは気にしていないよ、きっと。
僕は今日から生まれ変わってやるんだ。鼻の毛だって、綺麗に整えてやるんだ。
僕は生まれ変わってみせる。

