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太陽さぁん。

太陽さあん、おはようございまぁあす。

僕は朝のジョギングがてら、東の空を拝む。

まだ太陽の光を直視出来る程の、しかしその大きさは朝日でしかない。

アッラーの神の元、人は太陽に膝を突いて、拝んだりもする。それ程、太陽というものは、人によって崇拝すべきものなのだ。

太陽の光を避けるように、家路に急ぐ者もいる。化粧の剥げ掛けた女と、ツルリとした顔の新聞配達の少年が同じ太陽の元、すれ違う。

僕達は太陽の子だ。お日様の子供達だ。

太陽が昇るのと一緒に起き、太陽が沈むのと同じくして、家路に着く。

……そんな子供だった。子供時代だった。

今はどうだ?太陽が天高く昇り切り、眩しいいくらいに空から地面を照らす時に、ベッドから起き出し、とうに太陽が沈み、太陽の代わりに街の灯りがサンサンと輝く街並みになろうとも、僕は家を出られない。

いつからだろう、太陽の光を見なくなったのは。

ブラインドの外は、雀が鳴いている。夏の太陽はもうほの明るく家々の屋根を照らしてくれている。

また今日が始まる。良かった。僕はまだ太陽に見捨てられてはいなかった。見捨てていたのは、僕の方だった。

太陽はいつ迄も変わらず、朝の人間を大切に照らす。僕は朝におはようを言う。

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