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クレープに包まれるように僕は眠る。

これは何処迄が物語で何処迄が生活なんだろう。生活は決して物語のようにハラハラドキドキな毎日ではないが、それでもLINEチャットでは、『今日、何時に寝るの?』とか、

『今日の晩御飯はミートソースのナポリタンだった』とか、帰宅してからは自分の周りを好きで一杯に出来るから嬉しい。

僕の晩御飯を毎日作っている母は「嫌だ嫌だ」

と言いながらも、何だかんだ僕達の食事を作ってくれている。料理は続けるのは、大変そうだが、母は料理を題材にしているテレビドラマとかで気に入った物があると、メモしている。母はいつか作りたい料理があるのだが、

それは「とうもろこしの掻き揚げ」だ。

いつか映画で観た料理を鮮明に覚えているようだ。

母の日常は朝食、昼食、晩御飯とルーティーンのように食事を作っているが、辛いばかりの家事でもないようで、楽しんでいられるならそれでもいいかなと、偉そうに料理を食べるだけの僕が言っているのは、母には言えない秘密。

僕の方はと言うと、想像と妄想と日常を行ったり来たりの生活で、それは時にネガティブにもなる。そういう時は、パソコンの蓋を閉じて、ゴロンと畳の上に敷いてある毛布に寝転がる。

梅雨前の夏はまだ肌寒く、ゴロンと寝転んだ毛布をクレープを包むように、グルグル巻きにして暖かさを感じる。

雨が降っているのかも知れない。

ふと起きた僕は毛布で包まった体でも冷え冷えしていたので、そう思ったが、毛布を出て、

窓のカーテンを開けて、天気を確かめるぐらいの勇気も無く、毛布に包まっている。

しばらくして雨の音がしてきた。

何故かその音に安心して僕はまた寝ついた。 

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