驚くほど繊細で、おののくほど無神経に僕は言葉を吐く。
その言葉はあまりにも洗練されていない。
僕はその言葉を、丸い球体にしていく。ツルツルに磨きが掛かった球体に。
全ての感情を、その一つに集中する。そう思えば思う程、ぼくの完成品はいびつな形にかたどられて行く。
凸凹になった僕は、そのでこぼこさ加減を、見て、自分を達観視してしまう。
眠い。昨日の夜に溶けていった、僕は、一人で孤独で佇んでいる。
言葉に、行動に意味を持たせるのはちょっと怖い。知らず知らずのうちに、その言動は一人歩きしていって、本人に都合のいい真実を作りだす。
嘘とホントは、被膜一枚のところで、隣合っている。
何がホントか何が嘘かも、その境界線はぼやけて行ってしまう。
しかし、その被膜は決して破れない。
僕はその被膜を破ってやろうと思う。
嘘もホントも無い世界を目指して。
でも、それって面白くないのかも知れない。
嘘とホントの境界が曖昧だから、言葉は面白いのかも知れない。

